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アジア精神医学会(AFPA)は、アジア大陸で活動している国々の精神医学会の連盟です。

WPA 横浜宣言−世界精神医学会の支援においてYokohama Declaration

平成14年8月26日


日本精神神経学会は、

−アジアをはじめ世界のどこにでも、適切な診療を受けていない精神疾患患者が多数いることを知り、

−国連119号決議において、精神疾患患者の人権を認め、かつ適切な医療を享受することが人権に含まれるとされている
 ことに鑑み、

−精神保健に焦点を当てた2001年版世界保健報告書(WHO)に記載されているように、 アジア太平洋地域やアフリカの
 諸国の半数以下でしか精神保健政策が施行されていないことを極めて遺憾とし、

−精神保健問題における教育やトレーニングが不十分で、現行の科学的知識が十分に生かされていないことを認識し、

−さらに、世界精神医学会(WPA)の第12回世界大会がアジア大陸で初めて、ここ日本の横浜にて開催されることを考
 慮して、 WPAの全加盟国、特にアジアの加盟国に対して以下の点を勧告する。

即ち、

  1. 自国の精神疾患患者に適切で包括的な治療を付与するように全力を注ぐこと。これは、最良の転帰を患者にもたらすべく、薬物療法と高度な心理社会的介入をバランスよく取り入れた治療を提供することであり、また施設的な観点や精神保健スタッフと患者との関係を含めて、人間的な治療環境が促進されることを意味している。

  2. 疾患に拘わらず、患者が最高の生活の質(QOL)を得られるように、精神疾患患者がリハビリテーションを受け地域社会で生活していく権利を勝ち取ること。

  3. 全ての国、特に開発途上国、にとって有効な変革のために必要な手段として、精神保健政策や精神保健関連法の法制化、および国家レベルの精神保健プログラムの展開に貢献し援助すること。

  4. 精神保健問題に関わるトレーニングと教育の改善に積極的な役割を果たし、若手精神科医の教育に特別な配慮をすること。

  5. 地域の全構成員が、疾病による患者や家族の負担を軽減するために努力することを明確にすること。患者、家族、地域内担当者、政策決定者、保健産業界、報道機関や、他の社会的圧力(集団)におけるパートナーシップが、そうした努力を持続的に果たしていくために重要であることを認識し、これを絶えず探求していくべきであること。

アジア精神医学会

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